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UNIとは？

TLDR

Uniswap (UNI) は、流動性プールを活用して自動かつ許可不要で暗号資産の取引を可能にする分散型取引所（DEX）プロトコルです。

自動マーケットメイカー（AMM） – 注文板の代わりに流動性プールを使い、分散型のトークンスワップを実現。
ガバナンストークン（UNI） – 保有者にプロトコルのアップグレードや資金管理に関する投票権を付与。
オープンソースの基盤 – イーサリアムや複数のブロックチェーン上で、管理者不要の取引を支えるDeFiの中核技術。

詳細解説

1. 目的と価値提案

Uniswapは、分散型取引における流動性の問題を自動マーケットメイカー（AMM）モデルで解決します。買い手と売り手を直接マッチングするのではなく、ユーザーが提供する流動性プールと取引する仕組みです。これにより仲介者が不要となり、手数料が抑えられ、誰でもトークンの上場や流動性の提供が可能になります。

このプロトコルの核心は、定数積の法則（X * Y = K）という数式で、プール内のトークン残高に応じて価格を自動調整します。これにより、人気の低いトークンでも常に流動性が確保されます。

2. 技術と構造

UniswapはイーサリアムおよびArbitrumやPolygonといったLayer 2チェーン上で動作するアップグレード不可のスマートコントラクト群として設計されています。主なアップグレードは以下の通りです：

V3（2021年）：集中流動性を導入し、流動性提供者が価格範囲を指定できるようにして資本効率を向上。
V4（2025年）：カスタマイズ可能なプールロジック用の「フック」と、ガスコストを約99%削減するシングルトンコントラクト設計を追加。

また、10以上のネットワーク間でのスワップを可能にするマルチチェーン対応も特徴で、JupiterのAPIを通じてSolanaとの連携も実現しています。

3. トークノミクスとガバナンス

UNIトークンは主にガバナンスの役割を持ち、保有者は手数料構造や資金配分などの提案に投票できます。主なポイントは以下の通りです：

供給量：上限は10億UNIで、その60%がコミュニティに割り当てられています。4年後から年2%のインフレが開始。
ガバナンス：提案には4%の投票参加率（クォーラム）と7日間の投票期間が必要。最近ではV4の普及促進のために900万ドルの助成金が承認されました。

結論

Uniswapは、アルゴリズムによる流動性提供とコミュニティ主導のガバナンスを融合させた分散型取引の基盤です。現在、UNIの主な役割はガバナンスですが、クロスチェーンスワップや手数料分配の提案など、継続的なアップグレードと連携によりDeFi内での存在感をさらに強めています。

今後の展望は？ Layer 2エコシステムへの拡大や機関投資家との提携によって、Uniswapがインターネットの流動性レイヤーとしての地位を再定義する可能性があります。